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2010.07.04 *Sun*

恐噺『壱』

* 未分類 *
これは私が小学・・・5年生ぐらいの時ですかね・・・。
夏休みのお盆に、父さんの両親の実家に帰省した時の話です。うちの家族は両親と自分、そして弟が一人いました。
実家はかなり山奥の方で、地名は伏せますが「○○村」と言った感じのところです。周りにあるのは1本の大きな道とその向こう側に川、家は数えるほどしかありません。そんな場所なので自分の家の後ろは少し大きな山がありました。
小学生ともなるとやはり好奇心旺盛です、両親が実家宅の人とお話をしている間外にある川などで遊んでいました。そのうち川遊びも飽きたので自宅裏側にある山に足を踏み入れました。ちょうど登山用の道があったので、その道を弟と一緒に探検気分で登っていました。
時間にして大体5分ほど登った辺りで、自分達他にも山を登っている人が居るのに気付きました。大人の女性と子供・・・お母さんと息子といった感じの二人が自分達よりもずっと下の方を登っているのが見えました。二人とも真っ赤な服に麦わら帽子といった感じの服で、実際見たら奇妙な感じがするはずですが、自分が小学生だったせいか大して気にしなかったようです。
さらに10分程登った辺りで、弟が「珍しい虫を見つけた」と木にくっついてる虫を見つけました。見つけたのはナナフシで、どちらかというと都会っ子の自分達にはかなり珍しい虫で、つっついたり捕まえたりして遊んでいました。そんな風に遊んでいる間に、後ろの方にいた親子が自分を通り越していったのに気付きました。通り過ぎた瞬間、「嫌な・・・」という表現が似合うでしょうか、木々のざわめきが一瞬消え辺りの温度が下がった気がしました。やはりそれでも小学生の感性なので、寒くなったなぁで終わりました。
ナナフシで遊ぶのも飽き、また登山路を登り始めました。しばらくすると、見晴らしの良い展望台のようなところに出ました。やはり小学生の好奇心、先のほうにある柵に近づきその景色を楽しみました。

しばらくその場所で遊んでいたのですが、あることに気付きました。

さっきの親子はどこに行っただろう・・・。

自分達を追い越して登っていったのなら自分達より先にこの場所に居るはずです。他にも道が無いか調べてみましたが、これ以上登る道はなく、やはり自分達が登ってきた道1本しかありません。背筋がゾクッっとなって少し怖くなり、弟を連れて早足で山を下りました。
その後何事も無かったように実家宅で夕食、家族が一堂に集まりやんややんやと楽しく盛り上がりました。そんな風に盛り上がってるので、今日の出来事を言ったらおもしろいかなと思い、あの山での出来事を語りました。
話し終わると父さんと父さんの両親はさっきまでの盛り上がりが嘘だったかのように青ざめた表情をしていて、母さんは「?」と言った表情でした。自分達もわけが分からず一緒にして沸き立っていた空気は温度を下げてしまいました。
父さんの話によると、この村には昔からこんな言い伝えがあるらしい。

○○山(自分達が登った山)を登っている時、『お赤さん』が登ってきたらけっして『お赤さん』より先に登りっきってはならない。

昔子供連れの親子が山を登っている時に、父親が母と子を崖から突き落として殺した。その時の母親の霊が自縛霊となり『お赤さん』として、登山客をあの見晴らしのいい場所から突き落として殺そうとしているらしい。容姿は自分達が見た真っ赤な服に麦藁帽子、元々は白い服を着ていたらしいが崖から落とされ血まみれになった時に服が血で真っ赤に染まったからという言い伝えがある。狙われるのは子供を持った父親が一人で登っている時らしいが、お盆などの時期になると誰彼構わず付きまとうらしい。
回避する方法は言い伝えに書いてあるとおり「『お赤さん』より先に登りきってはいけない」である。

あの時、弟が虫を見つけてあそこで止まらず登りきっていたら・・・と思うと今ででも背筋がゾッとする。

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COMMENT

No title
恐い・・・
そういうの苦手。
が ま ん !
2010/07/04(日) 23:33:35 | URL | G.M #- [Edit
No title
ウホッ!これはまたおもしろそーなお話をThx..
山でのタブーのお話ですなあ。
明確な目的を持った地縛霊で、それに対する対策としての禁制ができてる。実に興味深い。

「ナナフシ」にも興味を惹かれました。
特にナナフシが出てくるお話が頭に入っているわけではありませんが、擬態し、敵の目につかないことで生きている虫を、山登りに夢中な子供が見つける...
たしかに子供の目は周りに向くものですが、関連付けたほうが楽しいような(ry
魔を断つ虫としてよく描かれるカマキリと近い種ですし。
非常に取れやすい足も身代わりみたいに見えて...

うぅ、妄想が止まらない。
2010/07/05(月) 22:23:36 | URL | 風兎 #mvcB0rpk [Edit
コメ返し
>>G.M さん
怖い話・・・それはとてもとてもおもしろいものです。
慣れればきっと読んでいて興味の惹かれるものになりますよ。

>>風兎 さん
フィクションかノンフィクションかは御想像にお任せします。ただ、このお話を書いてる間はどうも記憶があやふやだった様で書きたくても書けなかった点がいくつかあります・・・、そこは自分の文才を恨みます。
2010/07/05(月) 22:42:05 | URL | 文々。亭亭主 #- [Edit

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